先日、「目」のテーマで、大阪大学医学部視覚先端医学寄附講座准教授 高清花先生とタレントの遼河はるひさんトークショーを聞いてまいりました。
視力が昔からいい方だったので、
眼科の先生にお世話になることがほとんどなく、とても勉強になりました。
みなさまへ、少しご紹介させていただきます♪
西洋医学的眼精疲労
西洋医学的に、疲れ目と眼精疲労は下記の違いがあるそうです。
疲れ目・・睡眠や休息をすれば回復する目の疲れ
眼精疲労・・休息しても目の疲れが残り、全身症状(肩こり・頭痛など)や自律神経に影響を及ぼす。
当鍼灸サロンへお越しくださる方も、
常に疲れ目感じることを症状の一つとおっしゃるが多いですが、みなさん「眼精疲労」だったんですね!
眼精疲労の原因は、
・瞬きの減少:
長時間の集中して近くのものを見続ける作業をすることで瞬きが減り、目のレンズを調節する筋肉(毛様体筋)が疲れて硬くなり、目の疲れが生じる。
・ドライアイ:
目の表面に必要な油を出すマイボーム腺がつまり、目が保護できなくなる。
(ちなみに、ドライアイであると、労働生産性が下がり、症状がひどいほど幸福度が低下、睡眠の質も下がるという学会データがあるそうです。。)
最近目が乾くという方は、眼科へ行くや、瞬きを多くするなど早めの対策をして見てください♪
・近視・遠視:
物を見ようと、一生懸命焦点を合わせるのでレンズを合わせる筋肉(毛様体筋)が疲労する。
(特に、遠視の方は遠くが見えるだけ、焦点があまり合っていなくても分かっていない方が多く、一生懸命焦点を合わせて疲れていることがあるそうです。)
などが挙げられるそうです。
これらの対策としては、
・瞬きを意識的に多くする。
・適度な運動で体の血液循環を良くする。
・パソコンを使われる方は、パソコンの高さを目線より下にする。
・エアコンが効いていると乾燥するので、加湿に気をつける。
・目とその周囲を温める→マイボーム腺から油が出やすくなるそうです。
・ドライアイの対策
・涙を補う市販の目薬を使う。コンタクトレンズの長時間の使用を控える。
・「うるおい型」のコンタクトを使用する。
・近視・遠視対策
・メガネやコンタクトを使うことで焦点を早く合わせやすくする。
近年、マイボーム腺とういう言葉をよく耳にします。
マイボーム腺は上瞼の淵についている腺で、
目のキワのアイラインなどのメイクで腺が閉ざされ
目を保護する油がそこから出づらくなりドライアイを引き起こす女性が多いとのこと。
目を保護する油分がそこから出ているなんて!
女性の皆さま、アイメイクはお気をつけください。
さて、西洋医学的に眼精疲労を勉強したところで、
東洋医学的眼精疲労
東洋医学的にも少しご説明を。
目の疾患は
「目は肝の開竅するところで、肝の状態が現れる竅(あな)である」と言われます。
しかし、体に流れる全てのライン(十二経脈と奇形八脈)が眼とその周囲に集まり、眼に五臓六腑の精気が注いでいるとも言われるため、「眼精疲労は、全身(五臓六腑)の疲れである」とも言われております。
当鍼灸サロンで、眼精疲労でお困りの方は、肩こりか頭痛をお持ちの方が多いです。
そのような症状には、
肩こり・頭痛のツボのほか、
首の付け根にある「風池」や、目の周りにある「攅竹」「陽白」「太陽」などのツボを使って施術いたします。
また、体調・体質を拝見して、体全体を調整するツボを使って施術いたします。
終わった時は、目の疲れもスッキリ・視界もクリアになられる方が多いです。
眼精疲労でお困りの方は対策の一つとして、一度鍼灸をお試しになられてはいかがでしょうか?
ご縁のある皆様が、昨日よりも今日、今日よりも明日を、心身ともに健康で美しくお過ごしいただけますように・・・